スマートグラスで機器点検支援 NTTデータ、システム開発


 NTTデータは31日、眼鏡型のウエアラブル端末(スマートグラス)を使った複写機などの点検支援システムを開発したと発表した。内蔵の小型ディスプレーで操作手順書を見ながら両手で部品交換ができる。内蔵カメラで画像を撮影して送り、遠隔地の責任者からリアルタイムで指示を受けることもできる。来年3月までに提供を始める。

 "複写機や通信機器などの保守員はディスプレーに手順書などを表示し、作業ができる。声や首を振るなどのジェスチャーで操作することも可能で、保守点検の作業効率を引き上げられる。製造業やIT企業などの需要を見込む。

 作業方法が分からないときは故障箇所をカメラで撮影し、送信できる。管理者などは遠隔地にいても画像を見ることができることから状況を正確につかみやすく、保守員のすぐ横にいるかのように適切な指示ができる。

 電子機器や社会インフラのほかビル設備などの点検にも使える。価格は1000万円程度からの見込み。2018年度までに累計50億円の売り上げをめざす。"