再生医療の臨床研究促進、厚労省が新組織発足へ

 厚生労働省は来年度、再生医療の臨床研究を促進するため、研究者らを支援する組織を発足させる。

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 "関係学会が中心となって組織し、臨床研究を始めようとする研究者に、研究に欠かせない細胞加工の手法などを助言する。再生医療分野で世界をリードする大学・研究機関が持つノウハウを、全国に伝えることで研究を加速させる。体制をつくる予算として来年度の概算要求に約2億円を盛り込んだ。

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い目の難病を治療する世界初の臨床研究を理化学研究所のチームが行うなど、日本勢は再生医療で先頭集団を走る。新たに再生医療の研究を始めたいと考える研究者は増えているが、細胞加工などの技術習得が不十分なため、着手できない課題がある。"