家計の金融資産1717兆円、過去最高更新 企業の資金積み増し続く

家計の金融資産1717兆円となり、過去最高を更新した。

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"過半を占める現金・預金が同2.2%増の893兆円で過去最高となった。

一方、投資信託が同19.5%増の98兆円、株式・出資金が同16.1%増の182兆円となり、リスク性資産の残高も増加。投資信託は過去最高を更新した。

企業の金融資産残高は同14.9%増の1124兆円と過去最高を更新した。このうち現金・預金は同6.6%増の243兆円となり、27四半期連続で増加。企業が手元資金を厚めに保有する姿勢に大きな変化は見られない。ただ、株式・出資金や対外直接投資なども高い伸びを続けている。

一般政府の負債残高は過去最大となる1209兆円。国庫短期証券や財融債を含めた国債残高は1037兆円となった。このうち量的・質的金融緩和(QQE)の推進で大規模な国債買い入れを続けている日銀が295兆円を保有。最大の保有主体となっており、残高に占める比率は28.5%に達している。海外の保有は同13.7%増の95兆円。残高に占める比率は9.2%となった。
(伊藤純夫 編集:山川薫) "