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カテゴリ: 医療・ヘルスケア

消費増税だけじゃない 4月の家計圧迫 医療費負担増え、年金支給は減
2014年3月31日 朝刊


" 4月1日から暮らしや家計にかかわる制度が変わる。最も影響が大きいのは消費税増税で、税率が5%から8%に引き上げられる。さらに高齢者の医療負担が増えるなど、家計は総じて厳しいやりくりを強いられる。"

" 社会保障費の負担も増え、七十歳~七十四歳の医療費自己負担額は一割から二割になる。国民年金や厚生年金の支給額も減る。一方、遺族基礎年金は、支給対象を母子家庭だけでなく父子家庭にも拡大。対象者には負担減となる。また、少子化対策として、産休期間中は厚生年金や共済年金、健康保険の保険料を免除する。"

これ、医療費は国民の負担が増える一方、医療法人は消費税を患者さんからもらわないけど医療機器等は消費税かかるので双方に負担かかってる。

医療業界はますます厳しくなりそう〜

医療業界でCtoCなんかできないかな。

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人工冬眠で瀕死の人を救う手法、人体で実験へ......一体どうやるの?
2014年3月28日 12:00


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"ただでさえ死にそうな人を仮死においやるとは何事か、というと、こういうことです。銃で撃たれたり刃物で刺されたり、大きな外傷を受けた人は、傷に対する処置が終わるまでの間に失血死してしまうことが多いのです。
でも今研究されている「緊急保存」手法を使えば、時間稼ぎができるというわけです。というのは、患者の体を華氏50度(摂氏約10度)ほどに冷却して、細胞活動をほとんど止めてしまうからです。"

"患者の体温をどうやって下げるかというと、血液を全て冷たい塩水で入れ替えてしまうんです(!)。この状態では、患者からはもう何の生命活動も検知できなくなります。脈拍も、脳活動も何もなく、臨床的に死んだ状態です。
が、その後血液を再度送りこむと体温が戻り、生命がよみがえるという寸法です。患者は数時間仮死状態になっても生き返れます。脳への影響もないとされています。
この人工仮死状態は、人体ではまだ試されていません。ハーバード・メディカルスクールのハサム・アラム博士はこの手法を2002年にブタで実験し、成功しました。アラム博士いわく、2010年までには人体実験もできる状態になっていて、FDA(米国食品医薬品局)も1年後に許可を出したものの、まだ実際には行われていません。"

"ピッツバーグのUPMC Presbyterian Hospitalでは今、最初の手術対象者となる人を待機しています。彼らはこの手術を10回行い、その結果をこの手術をしなかった人たちと比較検証する予定です。全て順調に行けば、その後分析に十分なデータが集まるまで実験を続けます。"

遺体を保存しておく方法に似ているな。
あれは保存液だけど。
血液の代わりに生理食塩水を入れ換えておいて再度元に戻すってどうゆうタイミングで蘇生するんだろう?
心臓は電気ショックとかで再度動かすのかな?それとも酸素や栄養が入ると自然に心筋は動き出すのかな?
なんか色々気になる!



創造性の「暗黒面」 抑鬱や狂気が天才を生み出す?

"(CNN) 芸術家は、精神的な病を抱えるくらい他の人たちよりも多感なものだと思われてきた。実際、画家モンクの幻視やゴッホの自殺など、天才と狂気が紙一重に同居していることを示唆するエピソードは多い。"

"スウェーデン・カロリンスカ研究所のシモン・クヤガ氏の研究チームは、約120万人に及ぶ精神科患者とその親族を調査。ダンスや写真など、創造性が要求される分野で活動している人は、双極性障害を発症する可能性が8%ほど高いことが明らかになった。この傾向は特に作家に顕著で、一般よりも121%増大する。

創作活動にたずさわる人の親戚が、統合失調症などの精神的な疾患を抱える可能性が高いこともわかった。この点は重要で、以前から、創造性と精神疾患が同居して「遺伝」するのではないかと指摘されてきたからである。有名な例でいえば、物理学者アインシュタインの息子や小説家ジョイスの娘は、統合失調症だった。
 
遺伝子の役割をより直接的に調べた研究もある。ハンガリー・センメルベイス大学の精神科医ケリ・サボルチュ氏は128人の被験者に対して「創造性テスト」を実施し、その後に血液検査を行った。同氏の研究結果によれば、創造性豊かな被験者は精神疾患に関連する遺伝子を保有しているとされる。
 
このように、創造性と精神疾患に統計的な相関があることが明らかになりつつあるが、背後にある身体的なメカニズムはどのようなものだろうか。器質的には未解明の部分が多いものの、脳科学の側から興味深い研究が出ている。"

"オーストリア・グラーツ大学の神経科学者アンドレアス・フィンク氏らは、MRI(磁気共鳴断層撮影装置)を使って統合失調症傾向の患者の脳画像を撮影。その後に創造性を試すテストを実施して両者の関連をまとめ、昨年9月に研究成果として発表した。
これによると、重い統合失調症傾向を患っている人と創造性豊かな人の脳内ではともに、思考中であっても、注意と集中にかかわる部位とされる楔前部(けつぜんぶ)が活動を続けていた。一般的に、複雑な課題に取り組むと、楔前部の活動が低下し集中することを助けると考えられている。

創造性豊かな脳も統合失調症傾向の脳も、大量の情報を取り込む一方で、雑音となる情報を排除できない。つまり、脳のフィルターが機能していないといえそうだ。

米国の認知学者スコット・バリー・カウフマン氏は一連の研究成果を受けて、「創造的認知への鍵は、情報の水門を開けて、可能な限り多くの情報を取り入れることにありそうだ」と指摘。「大量の情報が入ってきて収拾がつかなくなり、奇抜な関連づけがなされる。すると、時として、創造的なアイデアに結びつくのでは」と分析した。" 


創造性豊かな人ってどのように数値化するんだろう。
精神疾患の患者と創造性豊かな人の脳の活動をリアルタイムで観測して比較したら面白そう。

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「永遠に止まらない心臓」 3Dプリンタで開発された次世代型ペースメーカー(米研究)


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"正確に、かつ永遠に動き続ける次世代の心臓ペースメーカーが開発された。上記写真はウサギの心臓に取り付けたもので、伸縮する薄い皮膜がウサギの心臓を覆っている。皮膜には3Dプリンターで電極が印刷されており、電極は心臓の機能をモニターし、不規則な心臓鼓動を修正する電気信号を送る。"

" この心臓ペースメーカーはイリノイ大学の物質科学者、ジョン・ロジャースとワシントン大学の共同研究により開発されたものである。従来のペースメーカーや、埋め込めない除細動器は、サイズが選べず1サイズのみであったが、今回開発されたものは薄くて伸縮性のある皮膜がオーダーメイドの手袋のようにぴったりと心臓を覆うようにデザインされている。"

" まず、高解像度の画像処理とコンピューターによるモデリング、そして3Dプリンターにより、最初にプラスチックで心臓の模型を作った。そしてそれを型にして実際の心臓の表面をぴったりと覆う薄い伸縮性のある皮膜を作った。

 ロジャース氏は心臓の本来の皮膜である心膜とシリコン製のこの装置を比較してこう言う。「この人工心膜は、人間の本来の心臓とは違う、臨床心臓病学的な観点による方法で心臓の状態を感知し作用する、ハイ・クオリティなものなのです。」"

" この新しい心臓装置の開発を手伝ったワシントン大学生物医学工学者のイゴール・エフィモフ氏によれば、人工皮膜に印刷された特別な電極の蜘蛛の巣状のネットワークが、心臓の電気的な動きを持続的に監視し、正しいリズムで鼓動を打つことを可能にするそうだ。

 「もしも心臓発作や不整脈のような最悪の事態を察知したら、高度な治療を提供することができる。」エフィモフはいう。「刺激や電気刺激を同じ人工皮膜の違った場所から最適な方法で送ることができ、それにより、不整脈を止め、突然の心臓死を防ぐことができる。」

 エフィモフによればこのペースメーカーはとても利点の多いものであり、10年から15年の間に実用化されることを望んでいるそうだ。彼らの研究はネイチャー誌に掲載された。"

心臓突然死は国内で年間四万人もいるので、AEDの使い方や心肺蘇生法の普及と並行して、心臓発作の可能性が高い人にはこのペースメーカーの導入を検討させると良さそう。

ZocDocなどのオンライン予約サービスから見る、米国医療と日本での可能性

"ZocDocは2007年のTechcrunch40でローンチした、「診察のオンライン予約」と「医師の口コミ」のwebサービス。ローンチ当初はマンハッタン地域に限定していたが、現在では1500以上の都市で月間で200万ユーザーに利用されている。この規模は米国の人口40%をカバーしていることになり、ネット普及率が76.3%であることを考慮すると一般化していると言える。"

" 同様のサービスを日本で展開するには日本の医療制度ならではの検索項目などが必要となるだろう。文化的に日本は医師を選ぶというよりは、病院のネーミングなどで選ばれることが多く、風邪で大学病院にかかるような場合も近年減っているとはいえ未だにあるのが現状だ。病院検索プラットフォームやオンライン予約システムが整備されることにより、このような偏りを失くすことができれば、医療資源の効率化にも繋がるだろう。"

日本での医師の口コミサイトはチャンスありそう。個人的にはオススメの病院は地元の人に聞いてる気がする。
病院のオンライン予約が日本でも普及したら状況は変わりそう。
食べログみたいに評価するようにならんかなー。

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