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カテゴリ: IT・テクノロジー

ラリー・ページの願望は、全医療データの公開 ―大きな恩恵と大きなリスク


2014-04-23-22-17-29


"Google共同ファウンダーのLarry Pageは、TEDカンファレンスで珍しく公開の場に現れ、世界を変えると彼が考えるアイデアをいくつか披露した。「匿名の医療データをあらゆる医学研究者が利用できたらすばらしいだろう?」とPageは言い、それによって何十万もの命が救われると主張した。"

"Pageが正しいことを証明する優れた証拠はいくつかある。FDA(米食品医薬品局)のRichard Pratt研究員は、もし何百万という民間医療記録が研究者に公開されていれば、彼らはVioxxの致命的副作用を発見し、2万7000~5万5000人の死を防ぐことができた」と推測した。"

"統計学者は、傾向が偶然ではないこと(「統計的に有意」)を見分けるために大きなサンプルを必要とする。データセットが含む人数が多いほど、多くのパターンが識別され、多くの命が救われる可能性が高まる。"

"事実、あらゆる医療データを公開することによって、あらゆる種類の問題が識別できるようになる。研究結果を調べ、隠れた副作用を見つけ、ユーザーの行動に応じた個別の健康アドバイスを与えることもできる。もしVioxxが何らかの兆候であるなら、Pageの推測した救われるあるいは改善される命の数は、ずっと多いだろう。"

勿論プライバシーの問題はとても大きい。
しかし、何十万もの命の代わりする程プライバシーは優先されるものだろうか。

今後ますます個人情報は生体情報を始め増加していくだろう。

個人情報の有効活用が大事になってくる。

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「Moff」 がKickStarterでトップ2にランクイン、世界が注目するウェアラブルな魔法の杖 【@maskin】

 "2014年2月21日開催された「TechWaveアプリ博」でも事前リリースとして行われたデモでも大きな注目を浴びたウェアラブルデバイス「Moff」。"

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 "同月24日からスペイン・バルセロナで開催された世界最大のモバイルカンファンス「Mobile World Congress」でのデモを皮切りに、3月10日からは米クラウトソーシングサービス「KiskStarter」に出品。同日、北米で開催されている巨大なショー「Sounth By South West」でのデモなど世界展開に躍起だが、その成果は期待値以上のパフォーマンスを発揮しているようだ。"

 "「Moff」は腕時計型のデバイス。専用のスマホアプリと連携しており、これを腕に装着して動かすと、その動きに応じた音がスマホから鳴る仕組み。"

 "デバイスは専用のスマホアプリと連携。これを腕に装着して動かすと、その動きに応じた音がスマホから鳴る仕組み。以下は、Mobile World Congressでのデモ内容。"



「Moff」は子どもの利用も想定されている。

実用化され、子どもたちが早い段階でウェアラブルデバイスを利用するのが楽しみ。

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バイオテクの進歩にはコンピューティングとネットワーキングの現代化が必要, とBenchlingが$900Kを調達


2014-04-22-18-16-46


"この20年は消費者インターネットとモバイルのイノベーションが主役だったけど、その次はバイオテクノロジやバイオインフォマティクス(bioinformatics)だろうか?

ここサンフランシスコにも、バイオテクノロジの世界とコンピュータ科学の世界に橋をかけようとする一握りのスタートアップがいる。

その一つがBenchlingだ。

約90万ドルをYCombinatorやSV Angel、Founders Fund、Draper Associates、そしてそのほかのエンジェルたちから支援された同社は、DNAのエディティングと分析を行うソフトウェアを、バイオテクの研究所や研究者に提供している。チームは全員がMIT出身で、コンピュータ科学と生物学の知識を持ち、これまでのバイオテクを支配してきた古めかしくて使いづらいソフトウェアを駆逐しようとしている。

“ソフトウェアの質が、生命科学のイノベーションを阻害している”、と同社のCEO Sajith Wickramasekaraは言う。“これまでのバイオのソフトウェアは、研究の現実を知らない者がプログラムを書いていたから、がらくたが多かった”。同社のチームには、TwitterやPalantir、Google、Facebookなどに在籍した技術者もいる。彼らの研究経験は、遺伝学、神経科学、合成生物学など、多岐に渡る。

彼は、今の研究者たちは研究のコラボレーションを、ファイルをメールしたり、Excelのスプレッドシートを使って行っているから、効率が悪い、とも言った。
同社の出だしはDNAエディティングソフトだが、長期的には生命科学のためのアプリケーションストアになるつもりだ。
“今想像しているのは、研究室の実験装置や測定機器などのハードウェアがすべてBenchlingのプラットホームに接続されていて、実験の結果などがWebの画面にすぐに出る、という使い方だ。人間研究員が手書きで何かを書いたりしないから、エラーも少なくなる”。

つまりそれは、Benchlingが提供するクラウドソフトウェアによって、データの設計と分析と共有が簡単にできる、という状態だ。同社の次のプロダクトは、画像マシンにインタフェイスしてゲルの電気泳動の実験画像を分析するソフトウェアだ。"

確かに生命科学の領域ではまだまだコンピュータ科学が充分ではないように思える。
(DNAなんてほとんどプログラミング言語あるにもかかわらず!)

ビルゲイツ氏やスティーブジョブズ氏も
言っているように、次の時代はインターネットとバイオテクノロジーが交わるところにある。

以外の本は必見。




「Dario」:糖尿病を克服するためのアプリ
2014.2.9 SUN


"イスラエルから、糖尿病のためのアプリ「Dario」がやってくる。モバイルで血糖値を測定、管理して、医者や友人、パーソナルトレーナーの中間のような存在になる。"

2014-04-22-17-13-08


"血糖値を測定し、炭水化物の摂取量を計算して、インスリンと身体的負荷のレヴェルを検証する。糖尿病に苦しむ人には気をつけるべきことがたくさんあるが、これからはもうひとり味方がいる。彼の名前は「Dario」という。イスラエルのスタートアップのチームの製品だ。これは健康のための鍵となるすべてのパラメーターを統合的に管理することのできる、ポータブルデヴァイスとの連携で利用するアプリである。

すべてはポケットサイズの小さな装置を中心に機能する。「内部には25枚のテストストリップ(試験紙)のカートリッジと非常に細い針を備えた無線の血糖値計があります」と、Labstyle Innovationsのエレス・ラファエルCEOは説明する。指先に針を刺して、テストストリップに血を一滴吸収させて、オーディオジャックを通して機器をスマートフォンに接続するだけで、プラットフォームの能力を解放することができる。

Darioは自動でユーザーのオンラインプロフィルと同期する。グルコースに関するデータを表示したり、リアルタイムで過去のデータと比較したり、医師や家族と共有したり、食物や栄養価についての広範なデータベースにアクセスしたりできるので、糖尿病の問題をもつ人が習慣として1日に5回も行う作業が簡単になる。インスリンの適切な量をアドヴァイスすることは、少なくとも生活のなかである程度の平穏とより大きな自由を提供するのと同じくらい重要だという考えに基づいている。"

既に国外には、血糖値管理アプリとしてGlucose Buddy、Glooko、MySugrなどのサービスがある。
また、糖尿病患者は4億人いて、診断や治療に984億ドルものコストがかかっている。

今後のウェアラブルデバイス普及に伴って益々多くのスタートアップが生まれるだろう。

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2014/01/21(火)
アップルの人材引き抜きから見えた!iWatchで血液検査、iPhone 6は虹彩認証?


2014-05-03-14-12-31


"
9to5Macによると、アップルは最近、生体認証や医療用センサーの専門家2名を引き抜き、研究に取り組んでいる模様です。顔認証や、眼球の虹彩認証がiPhone 6や、期待のウェアラブルデバイス「iWatch」に搭載される可能性もあります。"

"今年初め、アップルは生体センサーの専門家2名を引き抜きました。その一人Nancy Dougherty氏は、Sano Intelligence社でハードウェア開発の責任者でした。同社は、針を使わずに紙ヤスリが皮膚にあたった程度の感触での手軽な血液検査を可能にする技術を開発するベンチャー企業です。"

2014-05-03-14-13-12


"もう一人は、医療機器企業Vital Connect社で研究開発担当副社長として生体センサー開発を率いていたRavi Narasimhan氏です。Vital Connect社は、心拍数や体温、睡眠やストレスの状態等を遠隔測定可能な多機能生体センサーの開発で実績があります。"

2014-05-03-14-13-31


"9to5Macは、両氏がアップルで担当する業務の詳細は不明ながら、アップルが生体センサー技術に注力していることは間違いない、と分析しています。"

"アップルが進めているとされる生体認証研究については、複数の情報があります。iPhone 5sに搭載した指紋センサーを、ホームボタンではなく画面に内蔵する研究や、眼の虹彩による個人認証の研究、コンパスや加速度センサーを顔認識の精度向上に活用する研究を進めているとの情報があります。これらの技術は、個人認証によるセキュリティ向上のほか、写真認識技術などにも活用されると考えられます。"

2014-05-03-14-15-48


"最近公開された特許情報では、昨年12月にアップルが顔認証によるデバイス制御技術の特許を取得しています。これは、顔を認識してパスワードの代わりにコンピュータ機器を制御する技術で、iPhone 5sで採用した指紋認証に続く認証方法として話題になりました。"

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"2014年早々に報じられた人気写真アプリSnappyCamの買収も、カメラの性能向上ではなく個人認証用ソフトウェアに技術を転用するのが目的とも考えられます。"

指紋認証がiPhone5sに採用されていることを考えると、顔認証や虹彩認証はかなりあり得そう。

血液検査は衛生面での課題や法律面での課題をクリアする必要があるため難しいかも知れないが、心拍数や体温、血圧等を測定・管理することはかなりあり得そう。

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